「ハロプロ楽曲大賞2012 の詳細分析にあたって」まえがき

 昨年12月に投票・結果発表が行われた「ハロプロ楽曲大賞2012」。約10年ぶりにモーニング娘。のシングル売上が10万枚を突破し、ももちがバラエティ番組で大活躍したこの年、ハロプロ全体の盛り上がりに合わせるかのように投票参加者が倍増、結果発表イベントも盛り上がりを見せた。

 楽曲大賞は「楽曲部門」「MV部門」「推しメン部門」の3部門でその年の上位が決まる。
私もここ何年か結果発表会場で楽しませて頂いているが、その中でふとある疑問が湧いた。

「推しメンによって投票内容は違ってくるのかな?」

 そりゃそうだろwと思うかもしれないがデータによる裏付けがないとそれを証明することは難しい。

 ある楽曲に8pointを入れる人があたり、5曲に平等に2pointずつ割り振る人だっている。また、自分の推しユニットに5曲すべて投じる専ヲタ気質の強い人もいれば幅広く「1グループ1曲」のように投票する人もいる。投票者の推しメンによってそのような傾向が分かれば面白いよね、と感じたのがこの調査を始めたきっかけである。

 そこでおそらく運営の方を含め誰も行ったことがないであろう、投票者数1,769名、投票数8,845票分の分析を行ってきた。データが多く、仕事や現場など合間に作業を行ったため約1年かかってしまったが、その分析を進めていく中でヲタの推しメンによって投票に興味深い傾向があることが分かってきた。


 結果発表イベントのある12月30日に向けて、「投票者の推しメンによって投票内容に傾向が現れるのか」というテーマに基づき、その分析結果を紐解いていきたい。


 今後アップする楽曲部門・推しメン部門に関する記事は投票結果を元に投票者―投票楽曲の照合を行い、投票行動との関連性を分析したものである。そのため、推しメン部門に投票されていない投票者については分析対象外とした。
(「DD」と投票した人は調査対象に含む)

手始めに、本日分の記事では今年1月に当ブログにアップした記事の内容を簡単に振り返っておく。詳細はリンクを参照して頂きたい。


<推しメン部門>

過去の分析記事はこちら (Part1 / Part2)

1.2012年推しメン部門投票結果
・「6位 佐藤優樹」というのが意外ではあったが、それ以外はほぼ実人気を反映した結果であったと思われる。
・嗣永はV3達成、そして上位10人のうち半分は現役の娘。メンバーであったことが特徴。

2.グループ別得票率比較
・2009年は娘。とベリが拮抗、2010年はベリがトップとなるも、9期加入以降は再び娘。優位な状況が続いている。

3.その他の傾向
・娘。はほぼ全員が前年より順位アップ
・9期VS10期は4:3の割合で9期票が上回る。
・前年からの得票増加率は10期がダントツ。スマ2期も高かった。
・OG等はハロプロからの卒業翌年に大きく得票を落とす傾向。

<MV部門>
分析記事はこちら

・総合計では娘。がベリを若干上回る形で上位に位置。

次回アップする最初の記事では
「推しメン別 ハロプロ曲への投票率」について考察する。