ハロプロ楽曲大賞2012分析 #3―MV部門 Part1

今度はMV部門の分析を行っていく。
※それぞれの表をクリックすると拡大表示できます。

(3-1)総評

まずは2012年のTOP20を表16で振り返る。

Berryz工房の「Loving you Too much」がダントツで1位獲得という結果となった。


続いて各グループ(ソロ)別の総得票数・得点を集計したので表17を見てほしい。

作品数の多いモーニング娘。が得票数・得点ともに僅差でトップに立ったが、1作品あたりの得票・得点はBerryz工房がトップとなった。また、Buono!にも比較的支持が集まったようだ。
一方、モーニング娘。の場合は毎シングルあたりの作品数がどうしても多くなってしまうためか、1作品あたりの指標では真野恵里菜やSATOYAMAを下回る結果となっている。

(3-2)各グループ(ソロ)別上位獲得作品

続いては各グループ別の得点上位作品(TOP5 or TOP3)を見てみたい。

モーニング娘。では予想通り「One・Two・Three」が上位であったが、Dance shot Ver.がオリジナルよりも上位の支持を集めていることが非常に興味深い。「ワクテカ Take a chance」については興味深いデータが出ているが、これについては後述することにする。

Loving you Too much」と「cha cha SING」に支持が集中。この2つのシングルで8割を超える得票。

「悲しきヘブン」が圧倒的。一方当年発売シングル曲は最高でも25位の「会いたい 会いたい 会いたいな」であり、あまり支持が得られなかった模様。

順当にシングル曲が入る展開。特筆すべき点はなし。

2011年発売の「プリーズ ミニスカ ポストウーマン!」がここでも強い。その他のシングルは平均的な支持。

初恋サイダーが圧倒的。

SATOYAMAユニットは明暗くっきりという結果に。新たなバージョンで発売される「キャベツ白書」はどのような結果となるだろうか。


(3-3)楽曲別MV集計結果


続いて、MV部門で票の入った作品を楽曲別に各バージョンをひとまとめにして集計を行った結果表19に示す。黄色塗りつぶしはシングル曲である(ハロプロのみ)。

表19を得点順に並べた場合のTOP10は表20の通り。
各楽曲で最高位を獲得したMV作品(バージョン)の順位を併せて掲載しているので参考にしてほしい

概ねバージョン別の場合と同じ順位だが、「Loving you Too much」が他にさらに大きな差をつけていることが分かる。また、「ワクテカ Take a chance」がバージョン別では最高12位ながら楽曲別では7位にランクインした。特定のバージョンに票が集中しておらず、幅広く支持を集めたということが分かる

得票で集計した場合は表21の通り。こちらも表20と同様の傾向。

表20・表21からワクテカ Take a chance」各バージョンで幅広い支持があったことが分かった
そこで、「ワクテカ Take a chance」各バージョンのランキングを作成してみた。

Dance Shot Ver.の他に、制作の過程で段階的に公開されたバージョンにも一定の支持が集まったようだ


(3-4) オリジナルバージョン以外のTOP10

違う観点から結果を眺めてみる。オリジナルバージョンを除く作品のTOP10を集計してみた

結果は以下の通り。やはりDance Shot Ver.に支持が集まっている模様。これは映像というより振り付けに対する評価とも言えるのではないだろうか。
(「楽曲部門」「MV部門」「推しメン部門」の他に「ダンス(振り付け)部門」なんてあれば面白いかも)


(3-5)1票あたりの得点数

Part1の最後に、TOP50の中から1票あたりの得点数が多かった上位10作品を表24に挙げてみた。

なんと唯一の3点越えはABCHO(石川・吉澤)であった。OG系のヲタの熱い票だろうか。
また、少ない票数ながらランクインしている4位・6位のような例もあった。

次週更新予定のPart2では過去の推移から考察を行っていきたい。